家族は、不思議な存在です。
安らぎ、愛情を与えてくれる存在である、一方で、干渉され、束縛される存在でもあります。
家族(家庭)のカタチは、人によってさまざまであり、比べるべきものではありません。
世の中には、家族仲が悪い家庭もあれば、仲が良い家庭もあります。
そんな家族(家庭)のあり方について、今回、記事にまとめました。
本稿では、家族・家庭とは何か?、英語では何か?などを解説したいと思います。
「family」(家族)に、何か大切なものが隠されているかもしれません。
「家族のあり方」をテーマに次のポイントでまとめました。
- 家族・家庭とは?
- 家族のキ・ノ・ウ
- 家族のや・く・わ・り
- 家族への思い
- より良い家族の形を築くには
家族の形やあり方について、考えるきっかけになれば幸いです。
本稿では、上記の「1」について紹介しています。
家族(家庭)とは?英語で?
ズバリ、この世に、家族とは「〇〇」だ。という明確な定義はありません。
生活の基礎、ひいては人生の土台となる「家族」なのに、明確になっていない。ホント不思議なものです。
とは言ったもの、一般的に考えられている「家族」は、次のいずれかで表されます。
- 夫婦やその他血縁関係のある人で形成される集団
- 相互に心情的な絆で繋がれた日常生活を共にする集団
- 「家」によって結ばれた集団
色々な表現で「家族」を説明していますが、
要するに「家族」をシンプルかつ簡潔に定義すると、次のようになります。
「家族」とは?
互いに家族だと心から思っている二人以上の集団
血がつながっていない夫婦が「家族」というなら、例え、結婚していなくても、お互いにしっかり認め合って「家族」だと認識してさえすれば、それは立派な「家族」です。
次に、法律的な視点では「家族」がどう定義されているか解説します。
法律には、通称「家族法」と呼ばれるものがあり、民法の第4編「親族」、第5編「相続」がそれに該当します。
第4編「親族」では、家族関係のルールについて規定されています。婚姻できる年齢や夫婦の苗字、姓についても規定されています。
第5編「相続」では、故人の財産の相続について規定されています。相続権を有する範囲なども規定されています。
最後に、「家族」の英語表記と、「家庭」とは何か?を解説します。
「家族」と「家庭」は、同じ意味で使われていることもあり、「家族」は英語で、「family」、「家庭」は英語で、「family」又は「home」と表記します。
「家庭」は、生活環境に視点を置いた言葉であり、「生活を共にしている集団」という意味を持っており、厳密には、「家族」=「家庭」ではありません。
ちなみに、英語の「family」には、大変温かい言葉が隠されています。
みなさん、知っていますか?
それは、頭文字をとって、「Father And Mother I Love You」という言葉です。
私たちの身近にいる「family」(家族)には、私たちが見えていないだけで、何か大切なものが隠されているかもしれません。
家族=「〇〇」
よく世間では、「家族」とは、「空気」のようなものと表現されることがあります。
たしかに、家族は、先ほど定義づけしたように、心で通じ合った相手であり、ごく自然に存在するものなので、当たり前の存在といえます。
また、この世に生まれてくるには、家族である両親の存在が不可欠です。
もし、現在、両親がいないという方でも、違ったカタチの、心の絆で繋がれた「家族」という存在があると思います。
そんな自然的な存在である「家族」は、生物にとって不可欠な、「空気」、「水」、「太陽」と同じように大切なものといえます。
ここで、「空気」と「水」を例にとって、「家族」について考えてみましょう。
人間は、空気がキレイだと、身も心も健康的で、活き活きと暮らせます。
しかし、空気が汚いと、精神が狂い、身体に不調をきたしてしまいます。
これぐらい、家族はとても大切で欠かせないものなのです。
- 家族は、生きていく中で不可欠な存在
- 「家族」=「空気」・「水」・「太陽」
家族という呪縛?(仲が良い・悪い)
一言に家族といっても、世間を見渡せば、色々な家族のカタチがあります。
家族や家庭の環境は、人格形成に大きく影響します。
良くも、悪くも、家族と繋がり、家族に影響されて生きているということです。
皆さんは、家族の成長と共に「家族観」という、家族に対する根本的な考え方(家族のあるべき姿に対する考え)が、自然と頭の中で、カタチ作られています。
小さい頃から親の愛情をたっぷり受けていれば、家族仲が良く、「家族」=「信頼できる存在」というのが成立しますが、愛情をあまり受けていなければ、違った存在(家族仲が悪い)になっているかもしれません。
また、「価値観」でいえば、金持ちの家族、浪費的な家族、倹約的な家族などによって、生活水準や、モノの考え方が変わってきます。
「金持ちの家に生まれたから、浪費家になった」「こんな貧しい家庭だから、欲しいものが買えない」ということがあるかもしれません。
さらに、「兄弟間」では、兄弟や姉妹がいれば、両親や周囲から「お兄ちゃんは頭が良いのに、あなたは・・・」、「妹は愛嬌あるのに、あなたは・・・」など、兄弟姉妹同士の容姿、能力、性格を比べられ、良し悪しを評価されるかもしれません。
そして、「家系柄」では、昔から代々続く家業があれば、将来、子どもを継がせるため、小さい頃から教育させられているかもしれません。
本人は内心、継ぎたくないと思っていても、心理的な強制が働いて、本心を言い出せず、将来を迎えるかもしれません。これには、医者、職人、商人、専業農家いろいろなケースが考えられます。
以上のように、生まれた環境によって、人ぞれぞれ、違ったカタチで家族とつながりを持っています。
ある時は、あなたを守る存在となり、また、ある時は家族仲が悪く、呪縛にも似た、邪魔な存在となっているかもしれません。
「誰からも縛られず、体裁もメンツも気にならず、家族から批判もされない、自由な生き方をしたい。」と強く望む人がいるかもしれませんが、それはそれで、天涯孤独、身寄りもなく寂しいと思います。
「家族を素晴らしい存在」とお呪い(おまじない)するか、「疎ましい存在」と呪う(のろう)かは、自分次第です。
家族が嫌い・家族仲が悪いという方は、「家族という呪縛」の内容について、納得できる部分があるかもしれません。
家族のあり方について、考えるきっかけになれば幸いです。
- 人は、家族と繋がり、家族に影響され、生きていかなければならない。
- 素晴らしい存在か、もしくは疎ましい存在か、すでに決められたものではなく、アナタが決めるものである。