【不安、気疲れ、気苦労によるストレッサーとは?】 ストレス社会(種類、原因)

【不安、気疲れ、気苦労によるストレッサーとは?】 ストレス社会(種類、原因) ストレス社会

皆さま、毎日ご苦労さまです。

毎日毎日、不安、苛立ち、気疲れ、気苦労などのストレスを感じながら、日常生活を送っていることと思います。

ストレスの大小は、個人によって違いますが、人間なら必ず、何かしらのストレスを受けながら生きています。
まさに私も今、記事を書きながら、ふと仕事や人間関係のことで、考え事をしてしまう瞬間があります。

 

そんなこんなで、今回は、現代の社会病理であるストレスについて、一緒に考えていきたいと思います。

 

「ストレス社会」をテーマに次のポイントでまとめました。

  1. ストレス社会の背景、原因
  2. 患者の現状、悩みやすい・感じやすい人の特徴
  3. ストレスとの付き合い方・心を落ち着かせる方法

ストレスと仲良くしたい方、ぜひに見てください。

 

本稿では、上記の「1」について紹介しています。

 

ストレスとは?(不安、気疲れ、気苦労によるストレス)

【不安、気疲れ、気苦労によるストレッサーとは?】 ストレス社会(種類、原因)

 

そもそも、ストレスって何だと思いますか?

初めて、ストレスについての研究がなされたのが、1930年頃とのことでした。

 

ネズミなどの動物に、過剰な寒さ、筋肉疲労、外傷などの刺激(ストレッサ)を与えると、身体に異常な症状が表れた。
その後、刺激を止めると、抵抗力が戻り、症状が消失した。
一方で、刺激を与え続けると、生体機能が破綻し、大きな疾患が表れた。

出典:内分泌学者H.セリエの実験

上記のように、昔の実験では、心理的なものではなく、物理的な刺激(ストレッサー)による反応を研究していました。

 

そして、現在の研究では、刺激(ストレッサー)には、大きく2つに分類されると言われています。
「物理的ストレッサー」と「心理・社会的ストレッサー」があります。

 

「物理的ストレッサー」は、気温や音などを指します。
暑い・寒い・うるさいなどの環境がストレスを言います。

 

「心理・社会的ストレッサー」は、①不安、緊張、苛立ちなどの心理上のストレスや、②社会活動の中で感じる気疲れ、気苦労などの職場関係あるいは業務成果の優劣などの社会上のストレス を指します。

 

現代社会でよく言われているストレスというのは、主に、後者の「心理・社会的ストレッサー」であり、具体的に、人間関係や仕事上の問題、家庭の問題などのストレスのことを指しています。

 

ストレスの種類とは?

現代社会の人たちが抱えるストレスには、どんな種類のものがあるのでしょうか。

 

それは、次の4種類です。

『4種類のストレス』

  1. 人間関係に対するストレス
  2. 自分の特性に対するストレス
  3. 金銭に対するストレス
  4. 健康に対するストレス

 

1の「人間関係に対するストレス」は、家族や友人、職場などの人間関係についてのストレスを指します。

2の「自分の特性に対するストレス」は、性格・容姿などの自分の特性についてのストレスを指します。

3の「金銭に対するストレス」は、貯金や収入についてのストレスを指します。

4の「健康に対するストレス」は、身体上・精神上の健康面のことや、睡眠に関することなどを指します。

 

皆さんが感じるストレスは、いずれかに該当し、このことを認識した上で、ストレスと上手く付き合っていかなければなりません
上手く付き合う方法は、「こちら」をご覧ください。)

 

なぜ、こんなストレス社会となったのか。

ストレスの原因について考える前に、なんで、こんなストレス社会になってしまったのか? 紹介したいと思います。

 

ポイントは次の3つになります。

  1. グローバル化による影響
  2. ネット社会による影響
  3. 家庭環境の変化による影響

 

グローバル化による影響

まず一つ目に、現代のビジネスは、国内ではなく世界を相手に競争しています。

そして、競争に勝つために、より安く、より多くといった大量生産、大量消費社会へと変貌してきました。

 

その結果、労働者の賃金は上がらず、サービス残業が増え、私たちのような労働者への負担が大きくなってきました

これが、ストレス社会のきっかけになっていると考えられます。

 

ネット社会による影響

次に、現代は、インターネットの普及により、個人では処理できないほどの膨大な情報が溢れかえっています。

私たちは、常に、情報過多な状態で、脳に負担をかけながら生活しています。

 

また、軽い気持ちで、しかも匿名で、ネットを介して、特定の人へ暴言を吐くといったケースが増えているのも、ストレス社会の要因となっています。

 

家庭環境の変化による影響

最後に、

現代社会は、核家族化や地域コミュニティの希薄化が進んでおり、ネットの普及も相まって、直接的、対面的なコミュニケーションの機会が減っている状況です。

 

そのため、相手との関係を構築するためのスキルが磨きにくい環境となり、この環境下では、自分の欲望や感情をコントロールする能力が育ちにくい状態となってしまいます。
昔よりも、不安、気疲れ、気苦労によるストレスを感じやすくなります。

これも、ストレス社会の要因の一部と考えられます。

 

ストレスの原因って何?(不安、気疲れ、気苦労によるストレス)

現代の日本人が、今まさに抱えているストレスの具体的な原因は何かというと。

ズバリ、「人間関係」でした。

 

日本人の男女20歳~69歳の約2,500人に調査した結果によれば、過去20年「人間関係」が上位の原因となっています。

普段から、家庭や職場で感じる気疲れ、気苦労は、すべて人間関係のストレスを引き起こす原因となっています。

 

順位内容
1位職場(学校)での人間関係 [38.9%]
2位家庭での人間関係 [34.3%]
3位自分の将来のこと [29.4%]
4位人間関係以外の職場(学校)のこと [20.9%]
5位人間関係以外の家庭のこと [18.0%]
6位街や店などでの他人の言動やふるまい [10.9%]
7位恋人・友人との関係 [6.5%]
8位通勤や通学のこと [6.3%]
9位近所の人との人間関係 [5.8%]
10位人間関係以外の近隣のこと [2.5%]
ストレスを感じる人に、その理由は何ですか?という質問への回答
「博報堂生活総合研究所「生活定点」調査(2020年)」20歳~69歳の男女2,597人

 

心理・社会的ストレッサーは、不安、苛立ちなどの心理的ストレスや、職場関係上の気疲れ、気苦労による社会的ストレスを指す。
・現代のストレス社会は、グローバル化インターネットの普及家庭環境の変化が根本的な要因となっている。
ストレスの原因は、人間関係によるものが大きい。

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